仕事のやりがい

Vol.0132015.11
「ご利用者が前へ進んでいただけるように
サポートすること」
職種:
理学療法士
勤続年数:
3ヵ月

他の高齢者施設に入居中のY様は筋委縮性側索硬化症(ALS)で闘病生活をしています。訪問リハビリの介入当初は、コミュニケーションが難しく、神経質な性格も災いしてか、リハビリが順調に進みませんでした。注文も多く、他のスタッフが介入しようとすると、いつものスタッフではないと拒絶に近い状況となります。

キーパーソンであるお姉さまとの関係も悪く、更に入居施設のケアにも問題があり、家族からも施設でも孤立した状態となっていました。今年8月よりY様の担当となり、以前に増してケアへの注文が多く、かつ施設に対する愚痴も多くなり、リハが進まず、目標設定が難しい状態となっていました。そんな中、入居施設のケアマネージャーからの暴言がきっかけで、Y様はその施設を退去する事となり、施設側から一方的に訪問リハビリ終了との連絡を受けました。

その後、Y様のお姉さまから、藤沢市内の別の施設に移ったので、また訪問リハビリに来てくれないかとの連絡がありました。以前はY様の状況について、全く関係ないといった態度であったお姉さまからそのような申し入れをいただき、驚きました。

以前の施設の訪問終了になってから久しぶりにお会いしたY様は今まで見たことのないような笑顔で私たちを迎えてくれました。以前の施設を退去する際、Y様とお姉さまで話し合い、私たちの訪問リハビリのサービスがいかに施設で生活していく上で支えになっていたかを理解出来たので、再度私たちに訪問リハビリを依頼したとの事でした。

新しい施設に移って私たちが訪問する時は、Y様は笑顔で、今はとても楽しいと前向きに生活しています。訪問リハビリスタッフはとかく、身体機能の回復・維持に目が行きがちですが、精神的なフォローがいかに大事であるかを証明した事例です。

ご家族とご利用者のために健育会グループの訪問リハビリの仕事を行う事、利用者に前に進んでもらう事、これが私の仕事のやりがいとなっています。

お問い合わせお問い合わせ

お問い合わせ・資料請求はこちらから。
お気軽にご連絡ください。

TEL

0120-55-3362

[受付時間] 月曜日〜金曜日 9:00〜17:00