仕事のやりがい

Vol.122
2025.07
調理師
勤続年数: 勤続8年

「おいしかった」が聞きたくて

入職して早くも8年が経ちます。私は調理師として、毎日さまざまな食事形態のご入居者の方々に「おいしかった」と言っていただけるよう努めています。そんな日々の中で、特に嬉しい出来事がありました。
あるご入居者は関西ご出身で、関東の味付けにどうしても馴染めない方でした。そのため、その方には関西風の味付けにしたり、汁物も別に薄味でお作りしたりと工夫を重ねていましたが、本当に満足していただけているのか、正直なところ不安もありました。
そんなある日、昼食に桃の節句・ひな祭りの行事食として、雛ちらしや山菜の天ぷら盛り合わせなど、季節感あふれる献立を提供しました。お食事が終わり、「皆さんに喜んでいただけたかな…」と思っていたところ、その関西出身のご入居者が厨房まで来てくださり、満面の笑みで「おいしかった!ありがとう!」と声をかけてくださったのです。
その瞬間、改めて「おいしかった」という言葉こそが最大の喜びであり、この仕事の何よりのやりがいだと実感しました。これからも、愛情を持って親身に心を込めて「おいしかった」と言っていただける食事を提供していきたいと思います。